整骨院・鍼灸院と整形外科・病院や整体院の違いって何?
整骨院とは
整骨院とは柔道整復師(国家資格)が柔道整復術(温・冷罨法・整復・固定・後療)などを行うところであり主に捻挫・挫傷・骨折・打撲・脱臼などの急性症状に対応している施術所となります。
健康保険が適応される症状であれば対応可能です。
鍼灸院とは
鍼灸院とははり師・きゅう師(国家資格)が鍼(はり)や灸(きゅう)を使って、身体のツボを刺激し施術をおこないます。症状・痛み具合・部位などを確認して、鍼や灸を使って身体がよくなるような施術を試みます。
健康保険が適応される症状であれば対応可能です。
整形外科とは
整形外科は医師がレントゲンやエコー・MRIなどを用いて画像診断等を行い診断を下したり、併設するリハビリ施設等で作業療法士・理学療法士などがリハビリを行う施設でもあります。
手術は整形外科でしかできないため歩行できないほどの重度のヘルニアや脊柱管狭窄症などは整形外科に受診することをお勧めします。
整体とは
整体とは医師や柔道整復師などの国家資格を保有していなくても開院できる施術所で、施術は健康保険が使えません。国家資格がなくても開院できるため施術者の技術にはバラツキがあります。
カイロプラクティックもこの分野に該当します。
整骨院・鍼灸院と整形外科では何をしてくれるの?
整骨院では何をしてくれるのか?
現在、整骨院は日本に10万件以上存在し、コンビニエンスストアの5万件の2倍以上の数があります。1998年以前は柔道整復師の専門学校を設立する上で厳しい規則がありましたが規制が緩和されることで新たに多数の学校や学科が設立され、多くの柔道整復師が誕生することになりました。
整骨院の中には鍼灸整骨院として鍼灸施術を併用する院もたくさんあり、もはや他院との差別化が難しい状況になっております。
そこで注目されているのが自費での施術(保険外施術)です。
骨盤矯正や超音波施術など健康保険外ではありますが早期での回復が期待できる施術を取り入れる整骨院が多く、他院との差別化になっている施術所が多いです。整骨院という看板でも保険施術を行なっていない院もあります。
整形外科では基本的には健康保険での施術が多いですが美容外科のように自費施術を取り入れる病院も増えてくるのではないでしょうか?
また整形外科ではヘルニアや人工関節の手術を行うことが可能です。形質的変化や骨折などは整形外科での対応になります。大掛かりな手術であれば入院施設のある総合病院での手術になるため整形外科での紹介などが必要になります。
軽度のヘルニアや緊急での手術が必要でない症状であれば整骨院や整体での自費施術で改善されることも多くあります。
入院すると仕事や学校、部活動などに支障をきたすだけでなく日常生活までの復帰に時間を要することが多いので手術をお考えの方は慎重に判断していただくことをお勧めします。
整形外科では何をしてくれるのか?
整骨院でも改善できるのはヘルニアなどであれば軽度〜中度くらいまでです。
歩行困難や緊急手術が必要な場合の症状であれば手術しか方法はありません。また靭帯の断裂やアキレス腱の断裂などは手術が必要になるため整骨院では対応不可になります。
骨折・脱臼は整骨院でも整復が可能ですが応急処置後のリハビリでは整形外科医の許可が必要になります。
また交通事故でお怪我をされた場合も整形外科医の許可がないと整骨院ではリハビリができないようになってきています。
整骨院に行くのにおすすめ症状とは?
手術するような重症な症状以外であれば整骨院の技量にはよりますが改善させることができます。しかしながら保険内での施術には限界があるので自費での施術がおすすめです。
骨盤矯正、鍼灸施術、AKA、モビリゼーション、運動療法など様々な施術方法がありますので一度行きたい整骨院がどのような施術をしているのかを調べてみるのも良いでしょう。