監修:柳田直樹(国家資格 鍼灸師/施術歴24年)
目次
「肩を揉んでもすぐ戻る…」
肩こりで来院される患者さんの多くが、
このようなお悩みを抱えています。
- マッサージへ行っても数日しか持たない
- 湿布を貼っても変わらない
- 首まで重い
- 頭痛まで起こる
- 朝から肩が凝っている
- レントゲンでは異常なし
- 「姿勢ですね」と言われた
しかし、本当に肩こりは筋肉だけが原因なのでしょうか?
当院では、
肩こり=筋肉の問題
とは考えていません。
肩こりは
- 神経
- 自律神経
- 栄養
- 睡眠
- 呼吸
- 姿勢
- 東洋医学的体質
まで評価する必要があると考えています。
肩こりとは結果であり原因ではない
筋肉が硬いから肩がこる
これは半分正解です。
では、
なぜ筋肉は硬くなったのでしょう?
ここを考えない限り、
肩こりは繰り返します。
当院が考える肩こりの流れ
生活習慣
↓
姿勢
↓
呼吸が浅い
↓
自律神経が乱れる
↓
血流低下
↓
筋肉が硬くなる
↓
肩こり
つまり、
肩こりは
身体全体の結果
なのです。
ポリモーダル受容器とは?
身体には
痛みを感知するセンサーがあります。
その一つが
ポリモーダル受容器
です。
この神経は
- 圧力
- 熱
- 冷え
- 炎症
- 化学物質
など、
複数の刺激へ反応します。
肩こりが慢性化すると
この受容器は
刺激へ敏感になります。
すると
少し筋肉が張っただけでも
痛みとして感じるようになります。
自律神経が肩こりへ影響する理由
筋肉は
自律神経から支配されています。
自律神経が乱れると
筋肉は
常に緊張状態になります。
すると
肩こりになります。
特に重要なのが迷走神経
近年、
慢性痛研究では
迷走神経(Vagus Nerve)
が注目されています。
迷走神経は
副交感神経の約80%を占める
非常に重要な神経です。
迷走神経の役割
- 心拍数調整
- 呼吸
- 胃腸
- 炎症調節
- ストレス反応
- 痛みの調節
つまり、
身体を回復モードへ切り替える神経です。
迷走神経反射とは?
迷走神経は
身体の異常を感じると
脳へ情報を送ります。
また
脳から身体へ
「回復しなさい」
という命令も出します。
これを
迷走神経反射
と呼びます。
最近では
この働きが
慢性痛とも深く関係すると考えられています。
慢性ストレスでは
ストレス
↓
交感神経優位
↓
迷走神経活動低下
↓
炎症が治まりにくい
↓
肩こり
↓
慢性痛
という流れになります。
東洋医学ではどう考えるか?
東洋医学には
迷走神経という言葉はありません。
しかし、
非常によく似た考えがあります。
気滞
ストレス
↓
気が流れない
↓
筋肉が硬くなる
↓
肩こり
血瘀
血流が悪い
↓
栄養不足
↓
痛み
肝の働き
東洋医学では
肝には
気を巡らせる働きがあります。
ストレスで
肝の働きが低下すると
肩こりになりやすいと考えます。
栄養状態はどうか?
肩こりでは
栄養状態も重要です。
特に
タンパク質
筋肉
神経
ホルモン
の材料になります。
鉄
酸素を運びます。
不足すると
筋肉疲労しやすくなります。
マグネシウム
神経興奮を抑えます。
不足すると
筋肉は緊張します。
ビタミンB群
神経機能を支える栄養素です。
睡眠はどうか?
睡眠中は
迷走神経が活発になります。
つまり
身体の修復時間です。
睡眠不足では
筋肉も回復できません。
姿勢はどうか?
猫背では
呼吸が浅くなります。
すると
横隔膜が十分動きません。
実は
横隔膜は
迷走神経とも深く関係しています。
浅い呼吸では
迷走神経が働きにくくなる可能性があります。
その結果
肩こりは悪化しやすくなります。
当院ではどう評価するか?
肩だけ診ることはありません。
当院では
〇姿勢分析
〇呼吸評価
〇睡眠状態
〇ストレス
〇栄養状態
〇胃腸機能
〇東洋医学的体質
まで確認します。
その上で
鍼灸施術と整体、
生活習慣の改善を組み合わせ、
患者さん一人ひとりに合わせた施術計画をご提案します。
※鍼灸の効果には個人差があり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。
まとめ
肩こりは
筋肉だけでは説明できません。
近年では
ポリモーダル受容器
↓
迷走神経
↓
自律神経
↓
睡眠
↓
ストレス
↓
東洋医学
これらを総合的に考えることが重要になっています。
東洋医学には
「気血水」
という概念があります。
現代医学には
神経科学があります。
両者は理論こそ異なりますが、
「身体全体のバランスが崩れると痛みが起こる」という視点には共通点があります。
やなぎだ鍼灸整骨院では、
東洋医学 × 神経科学 × 栄養 × 姿勢分析
を組み合わせ、一人ひとりの状態に合わせた施術とセルフケアをご提案しています。
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