一人で悩まないで、専門医へ
一人で悩まないで、専門医へ
薬の量が増えてきた、こんな人は専門医へ
市販薬を飲んでも、よくならない
市販薬を飲んでも、よくならない
「頭痛ぐらいで、お医者さん?」と考えがちですが、お医者さんへ行った方が早くよく治る頭痛
もあります。
それに、たかが頭痛といってられないほど、緊張を要するものもあります。
一般的には、「よくある、いつもの頭痛」で、市販の鎮痛薬を用法にしたがって飲み、おさまる
ようならお医者さんに行くほどではありません。
用法どおりに飲んでも治らないというような場合には、病院受診をして下さい。
薬が効かないからといって、薬の量や回数を自分の判断で増やしたりする事は絶対にやめて下さ
い。
この頭痛は大丈夫なのか?」と不安に感じるときは、病院で検査を受けた方が、精神的にもよい
でしょう。
頭痛は何科に行けばいいのか?
頭痛は何科に行けばいいのか?
いざ、病院にかかろうと思っても、何科に行けばいいのでしょうか?
「頭痛外来」がある病院なら安心です。なければ、「神経内科」がよいでしょう。
脳神経外科でも頭痛を扱います。くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍などは、「脳神経外科」の専門
医です。悪玉頭痛が疑われる人は、脳神経外科がおすすめです。
しかし、最初から脳神経外科に行くのは抵抗があるという人は、かかりつけの内科医に相談して
から、専門医を紹介してもらいましょう。
紹介状をもらって行くと、大きな病院でも診察まで時間がかからなかったり、かかりつけ医と連
携できたりと、利点がたくさんあります。
子供の場合は、小児科、妊産婦の場合は産婦人科のかかりつけ医に相談しましょう。色々な診療
科を回ってもよくならない時は、心療内科や精神科を紹介してもらいましょう。
病院に行ったら
●病院に行ったら、どんな事を聞かれるの?
●どんな検査をするの?
そういう不安にお答えしましょう。
病院によって、多少違いがありますが、一般的には診察・検査が行われます。
問診・視診・聴診・打診
症状について質問したり、顔色や筋肉の緊張を診たりします。
血圧測定
神経の検査
目の動きを見たり、マヒのあるなしを診ます
眼底検査
脳腫瘍時に見られる「うっ血乳頭」があるかどうか?これは、必要に応じて行われます
血液検査、尿検査
必要に応じて行われます
レントゲン検査
頭や首に外傷がある、あるいは頸部(首)の変形などが原因だと考えられる場合に行われます
CT/MRI検査
脳腫瘍や脳出血など、頭蓋内の病気を診ます。CT検査は、X線とコンピュータを組み合わせた検
査は、検査法で、人体を細かく輪切りにした断層画像を見ます。
MRI検査は、磁気を使った検査法で、縦、横斜めと任意の角度から立方的な断層画像を見ること
ができます。
問診を受ける時のポイント
問診を受ける時のポイント
長い間悩まされてきた頭痛だからと、わかっているつもりでも、いざ病院で症状を説明しようと
すると、うまく話せないという人は少なくありません。
要領よく自分の症状を伝え、正確な診断をしてもらうには、それなりのコツがあります。
ポイントは、前もって自分の頭痛の特徴を整理してメモをしておく事です。
●いつ、何時ごろ
●どのくらいの時間
●どのくらいの強さ
●どんな痛み
●起こった場所
●同時に起きた症状
●その日の天候、気温、どんな事をしている時だったのか
●薬を飲んだ場合、薬の名前、効果はあったのかどうか
自分の頭痛がどんなものか把握するのに役立ちます。このメモをお医者さんに渡すのも構いませ
ん。
こんな場合は迷わず、すぐに病院へ行ってください
こんな場合は迷わず、すぐに病院へ行ってください。
●突然カナヅチで殴られたような激しく異常な頭痛
大至急「脳神経外科」へ
●頭痛を訴えたと思ったら意識を失った
大至急「脳神経外科」へ
●普段から血圧が高い人が、頭痛、マヒの神経症状、意識障害が起きてきた
大至急「脳神経外科」へ
●発熱、強い頭痛、吐き気や嘔吐、首が硬くなり、けいれんが起きている
大至急「神経内科」か「脳神経外科」へ
●けいれんとともに頭痛
大至急「脳神経外科」か「神経内科」へ
●頭痛ともに最近ボケてきた
至急「脳神経外科」へ
大至急は119番通報しましょう。